メルボルンに訪れる者なら誰もが訪れるだろう、フリンダース・ストリート駅(Flinders Street Station)。〝メルボルン〟といえばまずこの景色をイメージするほど、まさに町の象徴とも言える場所だ。
今日は、そんな魅力あるフリンダース・ストリート駅について語ってみる。
駅校舎の建築美
フリンダース・ストリート駅の魅力は、何といっても建物の美しさ。
荘厳なその外観からは20世紀初頭に輝いていた大英帝国の名残りを感じることができる。メルボルンの中心部、東西に伸びるフリンダース・ストリートと南北に伸びるスワントン・ストリートが交差する場所に位置し、周辺には博物館や美術館も多く、隣を流れるヤラ川沿いやアレクサンドラ庭園で寛いでいる人も多く見られる。
当駅を境にメルボルンを東と西で区分けすることが多い。東側は比較的裕福な白人が、西側は移民が多いと言われている。
確かに東は高級住宅地が立ち並ぶサウスヤラ(South Yarra)、テーマパークや桟橋などがあるセントキルダ(St Kilda)、カラフルな小屋がインスタ映えスポットにもなっているブライトン(Brighton)などお洒落エリアが多い。
駅構内に並ぶ沢山の時計
駅舎には写真のように数多くの時計が並んでいるのを見ることができるが、これはフリンダース・ストリート駅を発車する各路線の出発時刻なのだそうだ。当駅がメルボルン各エリアへの伸びる〝ハブ駅〟としての役割を果たしていると示しているわけだ。
このホールは見晴らしが良いので、待ち合わせ場所として人気のスポットでもある。目の前には大きな教会がそびえ、カンカンと乾いた音を鳴らして走るトラムを眺めれば、きっとメルボルンという場所に来たことを実感できるはずだ。
周辺に寛げる場所が多い
冒頭でも触れたが、駅周辺にはゆったりと過ごせる場所が多い。
快晴の日に駅からプリンセス橋を歩きながらヤラ川を眺めてみたり、その先のアレクサンドラ庭園の芝生に寝転がって日向ぼっこをすると最高に気持ちいい。
また駅から5分も歩けばビクトリア・アートセンターがあり、州立劇場、もっと行けばビクトリア国立美術館など芸術を楽しめるエリアでもある。
国立美術館に関しては1861年に設立されたオーストラリア最古の美術館でもあり、自分も語学学校の課外授業で訪れたことがあるが、とてもモダンな建物で、あの有名なフランス人画家「クロード・モネ」の絵も展示されている。
ライトアップされると一層美しい!
フリンダース・ストリート駅は、夜こそ本物の美を見せてくれる。
正面からみた駅校舎。
ライトアップされた建物は淡いオレンジ色に輝き、荘厳さを増したその雰囲気はどの建物より美しい。
こちらは、エリザベス・ストリート側の出入り口。
正面とはまた違ってヨーロピアンな雰囲気が漂う。エリザベス・ストリートはファストフード店や小型スーパーマーケットなどが並ぶため、夕方になると学生や家路につくビジネスマンなどで駅周辺は混雑する。
まとめ
今回はメルボルンの象徴とも言える、フリンダース・ストリート駅を紹介した。
多くの人が行き交うこの駅で、是非ともメルボルンを日常を感じ取ってみてほしい。