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Melbourne Latte|メルラテ

〝世界一住みやすい町〟でワーホリしよう〜

【全豪】オーストラリア・メルボルンで錦織選手を応援!

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シドニーと比べるとどうしてもインパクトの薄い印象のメルボルンだが、実はスポーツ好きには堪らない町だ。競馬、F1、ゴルフ、クリケットラグビーなど、メルボルンでは1年を通して様々なスポーツ競技が催される。

 

中でも有名なのが「テニス」で、世界で最も権威のあるテニス大会の1つとされる「全豪オープン」が毎年12月〜1月にかけて開催されるということもあり、その時期は世界中から多くのファンが訪れる。

 

今回は待ち望んでいた錦織圭選手の試合を観戦した時の様子をお伝えしていく。

 

全豪オープンに関する、その他の記事はコチラ▼

londoner07.hatenablog.com

 

メルボルン・パークの開場に合わせて、トラムに乗って10時半頃に会場入り。

 

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今回試合が行われるのは「マーガレット・コート・アリーナ」で、メルボルン・パークのメイン会場の1つだが、ロッド・レーバー・アリーナと比較するとサイズはやや小さめ。

 

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建物内はとても綺麗で清潔。遮光加工が施されたガラスのおかげで、オーストラリアの強烈な日差しを心配する必要もない。

 

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アリーナ内の通路に沿って、その名称の元となったオーストラリアテニス界のレジェンド、マーガレット・スミス・コート氏の栄光の品々が展示されており、ミュージアムとして楽しむこともできるようになっていた。

 

ja.wikipedia.org

 

当日は錦織選手の試合に先駆けて女子シングルスの試合が組まれており、せっかくなので、そちらから観戦することに。

 

マディソン・キーズ(🇺🇸)vs エリナ・スビトリナ(🇺🇦)

 

試合数の多い大会序盤のチケットは「デイセッション」と「ナイトセッション」で別かれており、そのセッション内であれば1日いくつ試合を観てもOKというルール。

 

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この日は、前回と違って快晴のメルボルン。オーストラリアは日本より遥かに紫外線の強い国なので、必ず〝日焼け止め〟を塗って観戦することを勧める。健康のためにも必ず肌を守ってテニスを楽しんでほしい。

日焼け止めは、効果の高い強 50+ のものを選べば安心だろう。

 

 

試合はシード選手同士の対戦だったので見応えがあったが、接戦の末にスビトリナがベスト8進出を決めた。

 

試合後は一旦外に出てシティーにランチに向かった。パーク内にも飲食スペースがいくつも用意されているが、自分はお金もなかったので安いファストフード店に行くことを選んだ(笑)

 

出口ゲートで手の甲にスタンプを押してもらえば自由に途中退場できる。

 

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食事を終えてアリーナに戻ると、既に多くの日本人ファンが会場入りしていた。

 

今回、錦織選手がベスト8を懸けて挑むのはスペインのパブロ・カレーニョ・ブスタ選手。スペイン人選手と言えば粘り強い印象があったので、タフな試合になるだろうと覚悟していたが、まさかあんな試合になるとその時は予想もしていなかった......

 

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第1セットはカレーニョ・ブスタのサーブから始まった。両者とも譲らず、取っては取り返してというの展開が続いたが、タイブレークの末にカレーニョ・ブスタが先取。

 

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スポナビから抜粋)

 

第2セットも錦織選手が先にブレークを許してしまい、追いかける展開に。
後半はキープ合戦が続くものの、結局このゲームもカレーニョ・ブスタに奪われてしまった。

 

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錦織選手が早々に追い詰められてしまい、自分を含め、会場にいた多くの日本人ファンは焦っていたはず。とりあえずストレートで終わらないことだけを祈っていた。

 

しかし第3セットに入っても錦織選手の調子はいまいち上がらず、カレーニョ・ブスタに先にブレークを奪われてしまう。いよいよまずいと思ったが、次のゲームでようやくブレークバック。最後もタイブレークの末にこのセットの奪取に成功すると、ここから調子が上がり、続く第4セットも2つのブレークを奪って遂に試合をイーブンに戻す!

 

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最終セットが始まる頃までに、試合は4時間が経とうとしていた。

 

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それまで容赦なく降り注いでいた太陽はすっかり沈み、空には星が輝いていた。

夏のメルボルンでは夜に南極からの風で気温が急激に下がる〝クールチェンジ〟と呼ばれる現象が起こるらしく、その日も夜風は思いのほか冷えていた。

 

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いよいよ運命の最終セット。

 

錦織選手が先にブレークをするものの、カレーニョ・ブスタも土壇場にブレークバックするなど互いに死闘を尽くし、何とこのセットもタイブレークにもつれることに。

 

選手が大変なのは百も承知だが、応援しているこちらも相当大変だ。この時点で既に時刻は午後11時を回っており、終電を逃すわけにはいかない地元の観客は既に会場を後にしてしまい、アリーナに残っているお客さんは最初の半分近くまで減っていた。

 

タイブレークに入っても、錦織選手が劣勢だった。
カレーニョ・ブスタに先にミニブレークを奪われ、さすがにもうダメだと諦めかけたが、錦織選手はその都度、驚異的な粘りで復活して踏みとどまった。

 

一時、カレーニョ・ブスタが判定に抗議して試合が一時中断する騒ぎがあったが、最後は錦織選手がサービスエースを決め、本当にようやくゲームセット。

 

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この年から導入されたスーパータイブレーク*1を制し、6-7、4-6、7-6、6-4、7-6(10-8)で錦織選手が見事ベスト8を決めた!!

 

試合時間は、なんと5時間5分!!

錦織選手の試合後の勝利インタビューを会場で聞けたのが本当に感動的で、日本人として本当に誇らしかった。

 

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大勢がアリーナを去った後、自分は最後まで残って試合後の余韻に浸った。メルボルンの町、そして錦織選手には本当に感謝しかない。

 

*1:最終セットのタイブレークのみ、10ポイント先取で勝利